マカオ在住日本人が伝える中国語学習クリニック(ブログ)

マカオ在住の私による中国語学習講座クリニックです。ここでは主に中国語の文法や豆知識、スラングの他に勉強法、留学経験のことも紹介しております。

第7課 中国語の比較級(否定形)

にほんブログ村 外国語ブログ 中国語へ
にほんブログ村

大家好!

 

ソンツンです!

 

本日は第6課の続きになりますが、比較文の否定形についての解説になります。

「A比B形容詞」の基本形ということでもう一度例文でおさらいします。

なんですが、嫁様から「東京は大阪より大きいってあまりにも幼稚な例文だ」と指摘されちゃいましたので、少しだけ工夫します笑

 

东京的面积比大阪的大。(简)

東京的面積比大阪的大。(繁)

dōngjīng de miànjī bǐ dàbǎn de dà

東京の面積は大阪より大きいです。

 

工夫って言ってもあんまり変わってないのかもしれませんが(笑)

とにかくこれが基本となります。

で、「ずっと大きい」を表す場合は「更(还)大」「大得多」などと表します。

また、「ちょっと大きい」であれば「大一点」としてください。

 

 

●比較級の否定形

では、ここからが今回解説する否定文の形になります。

上記の例を使いますが、否定文にする場合は「不如」「没有」を使わなければなりません。

 

大阪的面积不如东京大。(简)

大阪的面積不如東京大。(繁)

dàbǎn de miànjī bùrú dōngjīng dà

 

大阪的面积没有东京大。(简)

大阪的面積沒有東京大。(繁)

dàbǎn de miànjī méiyǒu dōngjīng dà

 

こちらは両方とも「大阪の面積は東京ほど大きくないです」です。

「不如」「没有」どちらを使っても構いません。

 

 

ならば、「不比という形は使えないの?!」となるかと思いますが、実は「不比」を使うと若干意味が異なってしまいます。

例えば、

 

大阪的面积不比东京大。(简)

大阪的面積不比東京大。(繁)

dàbǎn de miànjī bù bǐ dōngjīng dà

 

この例文では日本語ではどういう意味になるかというと「大阪の面積は東京より大きいというわけではない、大体同じようなものだ」となります。

分かりますかね〜。

「じゃぁどっちの方が大きいねん!」と突っ込みたくなるかと思いますが、実際そういうことなんです。

「不比」を使うと一体どっちなのかはっきりしなくなります。

ですので、はっきり比較したい場合は「不如」「没有」を使ってください。

もう一つ下に例を出しておきますね。

 

A: 你的中文比他差吧?

     nǐ de zhōngwén bǐ tā chà ba

    あなたの中国語は彼より悪いでしょう?

 

B: 我的中文不比他差呢。

     wǒ de zhōngwén bù bǐ tā chà ne

    私の中国語は彼より悪いわけではない(似たりよったり)

 

ですので、この場合もどちらなのかはっきりしないのです。ただ話し手Bさんの心理としては「彼の中国語には負けたくない」って気持ちが表れているということなんです。

 


「不如」「没有」、それと「不比」は場面や文脈によって使い分けが必要です。

単なるはっきりした比較否定文であれば「不如」もしくは「没有」ですが、「不比」を使う場合は、相手の予想を否定するような時になります。

上記の例でもですが、AさんはBさんの中国語は彼より劣っていると思っている、しかしBさんは自分の中国語レベルは彼のとそんなに変わらない、でも彼より劣っているとは思いたくない、そんな時に「不比」を使ったと言えるでしょう。

 

 

 

なかなか「不比」についてはややこしかったかもしれません。

でもこればかりはゆっくり慣れていくしかありません。

最初はこのように頭に入れておいてください。

 

  1. はっきりした比較否定文は「不如」か「没有」を使う。
  2. 「不比」の場合は結局どちらなのかはっきりしているわけではない

 

 

では、7課はここまで。

次は第8課でまた別バージョンの比較文を紹介します。

今天就这样吧。谢谢大家!