大家好!
ソンツンです!
本日は第6課の続きになりますが、比較文の否定形についての解説になります。
「A比B形容詞」の基本形ということでもう一度例文でおさらいします。
なんですが、嫁様から「東京は大阪より大きいってあまりにも幼稚な例文だ」と指摘されちゃいましたので、少しだけ工夫します笑
东京的面积比大阪的大。(简)
東京的面積比大阪的大。(繁)
dōngjīng de miànjī bǐ dàbǎn de dà
東京の面積は大阪より大きいです。
工夫って言ってもあんまり変わってないのかもしれませんが(笑)
とにかくこれが基本となります。
で、「ずっと大きい」を表す場合は「更(还)大」「大得多」などと表します。
また、「ちょっと大きい」であれば「大一点」としてください。
●比較級の否定形
では、ここからが今回解説する否定文の形になります。
上記の例を使いますが、否定文にする場合は「不如」「没有」を使わなければなりません。
大阪的面积不如东京大。(简)
大阪的面積不如東京大。(繁)
dàbǎn de miànjī bùrú dōngjīng dà
大阪的面积没有东京大。(简)
大阪的面積沒有東京大。(繁)
dàbǎn de miànjī méiyǒu dōngjīng dà
こちらは両方とも「大阪の面積は東京ほど大きくないです」です。
「不如」「没有」どちらを使っても構いません。
ならば、「不比という形は使えないの?!」となるかと思いますが、実は「不比」を使うと若干意味が異なってしまいます。
例えば、
大阪的面积不比东京大。(简)
大阪的面積不比東京大。(繁)
dàbǎn de miànjī bù bǐ dōngjīng dà
この例文では日本語ではどういう意味になるかというと「大阪の面積は東京より大きいというわけではない、大体同じようなものだ」となります。
分かりますかね〜。
「じゃぁどっちの方が大きいねん!」と突っ込みたくなるかと思いますが、実際そういうことなんです。
「不比」を使うと一体どっちなのかはっきりしなくなります。
ですので、はっきり比較したい場合は「不如」「没有」を使ってください。
もう一つ下に例を出しておきますね。
A: 你的中文比他差吧?
nǐ de zhōngwén bǐ tā chà ba
あなたの中国語は彼より悪いでしょう?
B: 我的中文不比他差呢。
wǒ de zhōngwén bù bǐ tā chà ne
私の中国語は彼より悪いわけではない(似たりよったり)
ですので、この場合もどちらなのかはっきりしないのです。ただ話し手Bさんの心理としては「彼の中国語には負けたくない」って気持ちが表れているということなんです。
「不如」「没有」、それと「不比」は場面や文脈によって使い分けが必要です。
単なるはっきりした比較否定文であれば「不如」もしくは「没有」ですが、「不比」を使う場合は、相手の予想を否定するような時になります。
上記の例でもですが、AさんはBさんの中国語は彼より劣っていると思っている、しかしBさんは自分の中国語レベルは彼のとそんなに変わらない、でも彼より劣っているとは思いたくない、そんな時に「不比」を使ったと言えるでしょう。
なかなか「不比」についてはややこしかったかもしれません。
でもこればかりはゆっくり慣れていくしかありません。
最初はこのように頭に入れておいてください。
- はっきりした比較否定文は「不如」か「没有」を使う。
- 「不比」の場合は結局どちらなのかはっきりしているわけではない
では、7課はここまで。
次は第8課でまた別バージョンの比較文を紹介します。
今天就这样吧。谢谢大家!