マカオ在住日本人が伝える中国語学習クリニック(ブログ)

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第19課 「往往」「经常」「常常」「常」 中国語

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大家好!

 

ソンツンです。

18課に続き、今回も中国語文法の副詞です。

日本語の「しょっちゅう/しばしば/よく」を表したい時に使う副詞になります。

4つの副詞、「往往 wǎngwǎng」「经常 jīngcháng」「常常 chángcháng」「常 cháng」を使っていきます。

意味としては同じなんですが、場合によって使い分けが必要になりますので、またその辺りを例文を出しながら解説していきます。

 

 

 

まず、おすすめとしましては、「往往」が一つのグループ、「经常」「常常」「常」が同じグループということで、2つのグループに分けてください。

と言いますのも、

「往往」はある状況下でしょっちゅう行なっていることで、条件やら結果が伴い、それには一定の規律性がある場合に使われます。

また、「经常」「常常」「常」は単なる行いや動作の繰り返しであり、特に条件やら規律性だとかの制限なく使用可能です。

一旦、例文を出しますね。

 

例1:

我老公常常去上海。(简)

我老公常常去上海。(繁)

wǒ lǎogōng chángcháng qù shànghǎi

私の旦那さんはしょっちゅう上海に行きます。

 

例2:

我老公往往一个人去上海。(简)

我老公往往一個人去上海。(繁)

wǒ lǎogōng wǎngwǎng yī ge rén qù shànghǎi

私の旦那さんはしょっちゅう1人で上海に行きます。

 

例1の場合は『しょっちゅう上海に行く』という単なる繰り返しなので、「常常」が使われます。

特になんらかの条件などがありませんので、この場合は「往往」へ置き換えは不可能です。

例2ですが、『1人で』という条件がつきました。

なので、「往往」が使われております。

しかし、「经常」「常常」「常」は特に制限なく使えますので、例2では置き換え可能です。

 

もうちょっとだけ例文を出しますね。

 

他经常帮助别人。(简)

他經常幫助別人。(繁)

tā jīngcháng bāngzhù biérén

彼はよく他人の手伝いをします。

※単なる繰り返しなので、「往往」は使用不可。

 

进教室后,她往往坐在第一排。(简)

進教室後,她往往坐在第一排。(繁)

jìn jiàoshì hòu,tā wǎngwǎng zuò zài dì yīpái

教室に入ると、彼女はよく一番前列にすわります。

この場合は規律性があるので「往往」を使っているが、「经常」「常常」「常」も使用可能。

 

また、主観的な願望や未来の事柄を示す場合も

「经常」「常常」「常」を使います。「往往」は使用できません。

 

请你常来玩吧!(简)

請你常來玩吧!(繁)

qǐng nǐ cháng lái wán ba

しょっちゅう遊びにいらしてくださいね!

 

我一定经常去你们家!(简)

我一定經常去你們家!(繁)

wǒ yīdìng jīngcháng qù nǐmen jiā

これからしょっちゅうお邪魔させていただきますね!

 

 

続いては否定形です。

否定形は「不常」もしくは「不经常」のみで、「不常常」「不往往」と表すことはできません。

 

他不常给我打电话。(简)

他不常給我打電話。(繁)

tā bù cháng gěi wǒ dǎ diànhuà

彼はあんまり私に電話してきません。

 

我不经常锻炼身体。(简)

我不經常鍛鍊身體。(繁)

wǒ bù jīngcháng duànliàn shēntǐ

私はあんまり体を鍛えておりません。

 

 

最後にもう一つ、

名詞の前に置いて修飾語として使えるのは「经常」のみです。

 

他不上课,这是经常的事。(简)

他不上課,這是經常的事。(繁)

tā bú shàngkè,zhè shì jīngcháng de shì

彼が授業に出ないのはよくある事だ。

 

ですが、もし「有」を入れる場合は「常」を使います。

 

请别大惊小怪,这是常有的事。(简)

請別大驚小怪,這是常有的事。(繁)

qǐng bié dàjīngxiǎoguài,zhè shì cháng yǒu de shì

そんなに驚かないでください、しょっちゅうこんな事があるんですよ。

 

 

 

ということで、19課はここまでです。

「经常」「常常」「常」は無制限に使えるものなので、迷った場合はこの3つを使って下さい。

 

では、第20課でお会いしましょう!