大家好!
マカオのソンツンです。
28課は単語の勉強回でしたので、
今回は文法回となります。
この課で紹介させていただく中国語の概数ですが、
日本語でいう「1、2個」とか「3、4人」を表す場合に使うものです。
少し複雑なところはあるかもしれませんが、
これも基本中の基本です。
覚えてすぐに使えるようにはいかないでしょうが、
例えばHSK対策でも出てくるものになります。
がんばって覚えていきましょう。
目次
連続する数字で表す概数
一般的には小さい方の数字が先頭になります。
例:
七八岁 7、8歳
十五六岁 15、6歳
三四十斤 3、40斤(1500〜2000グラム)
五六百人 5、600人
上記が正しい表し方です。
しかし、以下の例は間違えております。
会話上ではこのように言っている人もいますし、私自身もついついそう言ってる場合もあるのですが、試験では不正解となりますのでご注意ください!
ダメな例
七岁、八岁 → ❌
十五、十六岁 → ❌
三十、四十斤 → ❌
五百、六百人 → ❌
「来」「多」「把」「近」「约」を用いて概数を表す場合
- 「来」lái (〜ばかり、〜くらい)
①1〜10位内の数詞であれば、「来」は量词の後に置きます。
例:
三斤来重 3斤(1500g)ばかりの重量
五里来路 5里(2.5km)くらいの道
六斤来糖 6斤(3000g)ばかりの砂糖
十尺来布 10尺(3.4m)ばかりの布
②11以上の数詞であれば、「来」は量詞の前に置きます。
例:
三十来斤重 30斤(15Kg)くらいの重量
二十来里路 20里(10km)くらいの道
二十来斤糖 20斤(10Kg)ばかりの砂糖
一百来尺布 100尺(29.3m)くらいの布
- 「多」duō (〜余り)
①1〜9までの数詞の場合は、「多」は量詞の後に置きます。
例:
三公里多路 3km余りの道
五公斤大米 5Kgちょっとの米
八个多小时 8時間余り
②10以上の数詞で、さらに1の位が0であれば「多」は量詞の前になります。
例:
三十多公里路 30km余りの道
五十多公斤大米 50Kgちょっとの米
八十多个小时 80時間余り
③10以上の数詞で、1の位が0ではない場合、「多」は量詞の後になります。
例:
三十一公斤多大米 31Kg余りの米
五十三公斤多糖 53Kg余りの砂糖
八十五个多小时 85時間余り
- 「把」bǎ (大体〜、〜そこら)
意味は上で挙げた「来」と同じです。一般的には『百』『千』『万』の後か、もしくは量詞の後に置きます。
例:
百把人 100人かそこら
千把块钱 1000元ばかり
个把人 1人か2人
个把月 1ヶ月ばかり
- 「近」jìn (〜に近い)
数量詞の前に置きます。
例:
近一千人 1000に近い人々
近三年的时间 3年近い時間
- 「约」yuē (およそ、約)
書面語で使われます。数量詞の前に用います。表示した数字とほとんど差がないことを表す時に使います。
例:
约三天的时间 約三日間の時間
约十人 約10人
特殊な数詞「半」bàn
そのままですが、1/2を表します。整数がない場合は量詞の前に置きます。また、整数がある場合は量詞の後に置きます。
例:
.整数のない場合
半斤肉 250gの肉
半尺布 半尺(およそ1.2m)の布
半里路 250mの道
半天时间 半日
.整数のある場合
两斤半肉 1.5Kgの肉
三尺半布 1.12mの布
五里半路 2.75kmの道
两天半时间 二日半
いかがでしょうか?
「来」「多」に関しては少し慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
しかし、冒頭でも説明しましたが、
中国語文法の中でも最も基本となる部分です。
早めに覚えておいて損はないですね。
それでは、29課はここまでとなります。
次の30課ですが、また数字にちなんだ文法回です。
次回もよろしくお願いします!
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