大家好!
マカオのソンツンです。
さて、なんかタイトルは偉そうなのになってますけど…
これはですね、前の記事からのなんですが、
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この時にありましたQ3、Q4に関してのことです。
特にQ4で、過去に個人レッスンで中国語を教えていた子からこういう記事を書いてみてはと催促があったので、
今このようにして記事を作成しているのです。
その子はあまりにも書いて覚えるということに集中してやっていたため、
ある日私が、
「会話を上達したいのであればノート整理をわざわざする必要はない」
と言ったことがあるのです。
そのことが非常に刻銘に頭に残ったらしく、今でもそれが中国語学習の原点になったと言ってくれているのです。
ただ、自分もノート整理そのものを完全否定するわけではないのですが…
一体どういうことなのか説明します。
私の中国語留学の経験を基に書いていきますが、他の言語を勉強されている方にも共通すると思います。
過去のいくつかの記事でも書きましたが、私は昆明、アモイという2都市で留学をして中国語を勉強しました。
同じ日本人留学生以外にも、韓国人や東南アジアの華僑学生、欧米諸国の留学生も多く出会ってきました。
その中で勉強方法という点で、日本人留学生と日本以外の諸外国から来た留学生の間にある一つの違いを発見したのです。
それがタイトルにもある「ノート整理」なんですね。
日本人留学生の特に初級レベルの段階の人はせっせとノート整理をして仕上がりはまるで一冊のテキストみたいに。
実際使っているテキストにはほとんど書き込まず綺麗なままという人が多かったんです。
一方で他の国の留学生たちはノートは一応持ってはいるけど、テキストに色々書き込んで他の人がそれを見ても何を書いているのか分からないような状態になっていました。
ちなみに、私自身もテキストに書き込みタイプでした。
というのも、昔からノート整理が苦手だったっていうのもあるんですが、
いちいち人に見せるものではないので、後から自分さえ見て分かればいいと思っていたのです。
小さいメモ帳みたいなのは持っていまして、そこに新発見の単語やら使い回しを書いて家に帰ってから調べたり、もしくは相互学習の相手に質問したりしていました。
で、留学してから半年以上が過ぎた頃になりますが、こういう状態が起きていたんです。
日本人留学生の場合、筆記試験には滅法強い、HSKでも短期間で高得点が取れた人も多くいました。
漢字に抵抗がないから試験で高得点が出せるという見方もありますが、
HSKなんかは漢字を知ってるくらいでは高得点は難しいです。
しかしながら、会話に関してはそのレベルに追いつけずなかなか進歩していなかったのです。
では、他国の留学生の場合はというと、やはり漢字が日本人のように読み書きができないという点も含めて短期間の内に試験で高得点を出す人はほとんどいませんでした。
ですが、会話レベルは日本人留学生のはるか上をいっていました。
放課後はどこかへ外出し、毎週末パーティーみたいなって感じで遊んでいるようにも見えるんですが、
実は外で会話のトレーニングが日本人以上にできていたんです。
こういう現象が起きた背景には、
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以前の記事にも似たようなことを書いたことはありましたが、
ノート整理も含めてデスク上での作業に日本人は時間を割きすぎているのでは、
と自己分析しました。
今ではこういう記事をブログに投稿しておりますが、
実際私もそういうことがあったのです。
ノート整理はしていませんでしたが、
HSK試験はずっと前に旧タイプのものを一回だけ受けたことがありますが、
一日10時間ほどデスクに座って試験対策をしていたのです。
そのおかげもあってかかなりの高得点を取りましたが、
会話力がその得点のレベルには全く追いついていなかったのです。
当時も中国人学生たちと相互学習という交流はしていましたが、
あまりにデスク上での時間を大事にしすぎたのです。
そんな日本人留学生を見て、よく他国の留学生からは、
「日本人は非常に勤勉だ」と言われましたけど、
「でも、どうしてあんまり会話はうまくないんだ?」とも言われたことがあります。
思い起こせばずっと以前のことになりますが、
小学校や中学校の時によく先生から、
「見やすいようにノートに纏めて復習しなさい」とか「教科書に書き込んではいけない」とか言われた記憶があります。
ノート整理が嫌だった私はそんなことはせず、「なぜ教科書に書き込んではいけないんだ?」と疑問を抱いていました。
結果として、そのようにノートに上手く纏めたり整理できた人は成績が私よりも全然良かったです。
その子供の時からの考えが語学学習でも出ているのでしょうか。
しかし、学校の時の試験勉強であればそれでいいのでしょうが、
語学というのは「書く」「読む」「話す」「聞く」の4つが揃わないとなりません。
もちろん書くことも重要ですので、ノート整理も含めたデスク上での作業は必要ですね。
ですが、会話がなかなか上達しないなと感じている人は話すや聞くのトレーニングが書く作業に対して大幅に不足しているのではと察します。
現在もインスタグラムのフォロワーさんが、中国語学習できれいにノートを纏め仕上げてそれを写真で投稿されている方も少なくありません。
本当に一冊のテキストのようになって感心してしまいますが、
それを作るのに非常に時間がかかっているはずです。
もちろん書いて覚えるということも重要ですが、でもその分他のリスニングなども同じくらいの時間充ててほしいと思います。
なかなか会話練習を1人でするのは大変でしょうが、
やはりネイティブの相互学習の相手を探したり、
(私は試したことはないですが)今ではオンラインサロンなんかでもある程度の練習は可能でしょう。
リスニングであれば、中国語の流行りの音楽などを聴くのも実は発音やリスニング、語彙を増やすのにも役立つんです。(後日記事で書きます)
ってな感じで記事にしてみましたが、
最後に私の意見をまとめてみると、
- ノート整理が必要ないということは決してないが、その作業に時間を割きすぎ。テキストに書き込みしてもいいじゃないか。
- 語学はデスク上だけの勉強では上達しない
- 「書く」「読む」「聞く」「話す」、どれか一つを集中的に勉強してもレベルアップはしない。
ってところです。
それでは今日はここまでになりますが、
あくまでも私の考えをざーっと書いていった記事です。
もし、少しでも共感できる部分がありましたらまた幸いです。
最後に、会話上達への道ということで少し関連した記事を前に書いたことがありますので、
以下にリンクしておきます。
谢谢!
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