大家好!
マカオのソンツンです。
今回は久々に中国語スラング回とさせていただきます。
しばらくの間中国語の介詞の記事を作成するのに時間がかかっておりましたが、
一旦気分転換というわけではないですが、スラング解説をやらせていただきます!
本日は適当に(?)3つのスラングを用意しました。
目次
「白话」báihuà
一般的な辞書であれば、
①むだ話
②口語体、白話
の2つの意味の解説があるはずです。
しかし、広東省では「白话」というと『広東語』の意味になります。
標準語では「广东话」や「粤语 yuèyǔ」と表します。
広東省も他の省から来た人も多く住んでおりますので、
「你会白话吗?」 広東語はできますか?
と聞かれる場面もよくあります。
つまり、ここまでの説明だと、例えば香港映画で有名な俳優さんたちが話している広東語も「白话」となると考えられます。
ですが、香港やマカオの人たちに聞くとそれは少し違うようです。
彼らに聞いてみると、
広東省、広西省、福建省の一部で使われている言葉の総称が「粤语」になるとのこと。
そしてそこから例えば「广东话」「广西话」「广州话」「白话」などといった言葉に分類されるとのことらしいのです。
ですから、香港やマカオの人たちが話しているのは「白话」ではなく「广东话」になるとのこと。
さらに互いに区別したい場合は「香港广东话」や「澳门广东话」にすると聞きました。
香港人の広東語とマカオ人の広東語にも若干相違があるということなので。
纏めてみますと、
香港マカオ除く広東省内では現在、「白话」はいわゆる『広東語』として捉えられているようです。
しかし、香港マカオの人にとっては「白话」というのは広東省内でもまた違うエリアで使われている言葉なのです。
こういう説明で分かりましたでしょうか?
香港マカオの人に広東語ができるアピールして、
「我会白话。」と言ってもあんまり伝わらないとお考え下さい。
「踏青」tàqīng
これに関してはスラングに分類しようかどうか迷ったのですが、
経験上同じ中国語ネイティブの方でも意味が通じる場合と通じない場合がありましてスラングとして紹介します。
直訳すると青を踏むになります。
清明節の頃、つまり冬が終わって春先の時期になりますが、山や野原に遊びに行って青々とした草を踏むということから、『(春の行楽日和の)ピクニックに出かける』という意味になります。
ですから秋の行楽日和のピクニックに行く時に「踏青」と言うことはできません。
他に季節に関係ないピクニックを表す語として、「郊游 jiāoyóu」があります。
「树挪死,人挪活」shù nuó sǐ,rén nuó huó
「挪」とは『動かす』『移動させる』の意です。
直訳すると『木を動かすと枯れ死んでしまうが、人を移動させると活かすことができる』となります。
つまり木は別の環境に移すことはできないが、人間は環境を変えることで良い方向へ進むことができるということです。
例えば、
- 今の会社から別の会社へ転職する時
- このチームではあんまり好成績を残せなかったので別のチームへトレードに出す時
そういった時に使われる言葉じゃないでしょうか。
いかがでしょうか。
それでは本日のスラング回はここまでになります。
次回の記事は中国語の介詞解説の続きで第39課を投稿します。
なるべくそちらも早く投稿できるようにしますので、乞うご期待下さい。
それでは!
爆竹の形に似ているので、「爆竹花」と言うそうです。