大家好!
マカオのソンツンです。
また、中国語のスラングを紹介したいと思います。
元々の由来は広東語から来ているのですが、そのまま直訳しても何なのかよくはわかりません。
中国全土で使われているわけではないのかもしれませんが、以下の解説をご参考下さい。
「摸门钉」mō méndīng
まず、「门钉」というのは昔々、多くの家や建物の扉に取り付けられていた先の丸い飾りを指します。
用事があってある家を訪ねたが、あいにく先方が留守で誰も出てこなかった、結局ドアに付けられている丸い飾りを触るだけで終わってしまったということから、
①訪ねて行ったが、相手が留守だった場合
②お店に買い物に行ったが、営業時間が終わっていて閉まっていた場合
③師匠に弟子入りに行ったが、断られた
などなど、
そんな状況で使用するスラングです。
日本語で言うと、『門前払いを食う』になるでしょう。
また「摸门钉」と同じ意味を持つ中国語の標準語では、「吃闭门羹(chī bìméngēng)」とも言います。
下に例文を挙げますのでそちらもご参考下さい。
那家小食店下午六点半就关门,你们要早点去,免得摸门钉。(简)
那家小食店下午六點半就關門,你們要早點去,免得摸門釘。(繁)
nà jiā xiǎoshídiàn xiàwǔ liù diǎn bàn jiù guānmén,nǐmen yào zǎodiǎn qù,miǎnde mō méndīng
あの軽食屋は午後6:30には閉まるよ、だから早く行かないと食べそびれてしまうよ。
我去他家找他,结果摸门钉。(简)
我去他家找他,結果摸門釘。(繁)
wǒ qù tā jiā zhǎo tā,jiéguǒ mō méndīng
彼の家まで訪ねに行ったが、結局留守で会えずじまいだった。
我想拜他为师,但是他不收我为徒弟,只给我摸门钉。(简)
我想拜他為師,但是他不收我為徒弟,只給我摸門釘。(繁)
wǒ xiǎng bài tā wéi shī,dànshì tā bù shōu wǒ wéi túdì,zhǐ gěi wǒ mō méndīng
師匠のところに行ったが、弟子としてとってくれず、門前払いを食らった。
いかがでしょうか。
「摸门钉」を使用しているのは広東エリアだけかもしれませんが、こういったスラングもあるということで紹介させていただきました。
今回はここまでです。
また次回にお会いしましょう!