大家好!
マカオのソンツンです。
前回の47課からは少し時間が開いてしまいましたが、久々に文法解説の記事となります。
今回からは数回に分けて中国語の補語の解説となります。
実際、会話の中でもよく出てきますし、検定試験やHSKでもよく出題されるはずです。
非常に大事な内容になりますので、私もできるだけ分かりやすく解説できるよう努めていきます!
補語と言いましても、いくつかのタイプに分かれます。
今回は「程度補語」についてです。
では、スタートです。
目次
程度補語とは
動作やその物事の性質が到達した程度を表します。一般的には「得」を使う場合と「得」を使わない場合の2パターンに分類されます。
①「得」を使わない場合
基本形は、
形容詞/心理動詞 + 〈极、透、死、坏〉+ 了
(谓语) (程度补语)
この形式で『とても〜』『非常に〜』を表します。
例:
新疆的葡萄甜极了。(简)
新疆的葡萄甜極了。(繁)
xīnjiāng de pútáo tián jíle
新疆の葡萄はとても甘いです。
※補語の前に「很」「非常」等の程度副詞は使用できません!
他的话很有意思极了。→ ❌
他的话有意思极了。→ ⭕️
这苹果很熟透了。→ ❌
这苹果熟透了。→ ⭕️
②「得」を使う場合
基本形は、
形容詞/心理動詞 + 得 +〈很、慌、要命、要死、不得了、不行〉
(谓语) (程度补语)
この形式の場合でも『とても〜』『非常に〜』を表します。
例:
今天忙得要死。(简)
今天忙得要死。(繁)
jīntiān máng de yàosǐ
今日は忙しくてたまらない。
这个包包贵得很。(简)
這個包包貴得很。(繁)
zhège bāobāo guì de hěn
このカバンはあんまりにも値段が高い。
※①と同様に補語の前に「很」「非常」等の程度副詞は使用できません!
外面冷得很要命。→ ❌
外面冷得要命。→ ⭕️
他高兴得很很。→ ❌
他高兴得很。→ ⭕️
他心里憋得很慌。→ ❌
他心里憋得慌。→ ⭕️
这里脏得很要死。→ ❌
这里脏得要死。→ ⭕️
大家都紧张得很不得了。→ ❌
大家都紧张得不得了。→ ⭕️
她烦得很不行。→ ❌
她烦得不行。→ ⭕️
いかがでしょうか。
程度補語の「得」を使う場合と使わない場合の2パターンをまとめてみました。
両パターンとも話し言葉になります。
間違えても文書などで使わないように!笑
また、もう一つ共通点としては、上記の例文のように両方とも肯定文で使い、否定文や疑問文では使用しません。
以上となります。
次は補語の続きになりますが、状態補語についてです。
それでは、次の課でお会いしましょう!