大家好!
マカオのソンツンです。
こちらも久々の回になりましたが、
中国語スラング回ということで取り上げるのは2つです。
インスタグラムで発見したスラングで、そのうちの一つは私も知っていましたが、私なりの解釈も交えて記事に書かせていただきたいと思います。
両方とも意味としては大きな違いはありませんが、年齢層によって使い分けが必要なところがあります。
その点も含めて解説を始めていきます。
目次
「划水」huáshuǐ
まずは例文を出しますので、それをご覧ください。
学生:老师,这英文是什么意思呢?(简)
學生:老師,這英文是什麼意思呢?(繁)
lǎoshī,zhè yīngwén shì shénme yìsi ne
老师:我刚刚讲的。你是不是在划水?
老師:我剛剛講的。你是不是在划水?
wǒ gānggāng jiǎng de。nǐ shìbushì zài huáshuǐ
これは授業中での出来事です。
学生が「先生、この英語はどんな意味なんですか?」と質問したところ、
先生は「今説明したばかりだぞ。油を売っていたのか?」と生徒を問い詰めました。
ということで「划水」は、
『まじめにやらない』『油を売る』といった意味を持ちます。
ですが、これは社会人に出る前の若者たちがよく使う、もしくは若者たちに対して使う言葉だということで、大人に対してはこのようには言わないようです。
「摸鱼」mōyú
直訳すると魚を触るということなんですが…一体本当はどんな意味になるのか、また以下の例文をまずご覧ください。
昨晚喝酒太多了。今天上班时,我摸了一天鱼。
昨晚喝酒太多了。今天上班時,我摸了一天魚。
zuówǎn hē jiǔ tài duō le。jīntiān shàngbān shí,wǒ mō le yī tiān yú
昨夜は飲み過ぎた。今日出勤中は一日中ずっとサボっていた。
例文から判るように、「摸鱼」も『油を売る』『サボる』といった意味になります。
「划水」が授業中サボる場面で使われることに対して、「摸鱼」は仕事中サボるといった場面で使われることが多いということで大人向きのスラングとなります。
元々は「浑水摸鱼」という成語から来ております。
濁った水の中から魚をとる、そこが転じて『どさくさにまぎれてうまい儲けをする』といった意味になるのですが、
今は「摸鱼」と省略して使うことも多く、意味としても『どさくさにまぎれてサボる』というように使われることが多くなりました。
また、サボるはサボるでも「摸鱼」の場合はとりあえず出勤はするが、仕事中まじめにやらずにサボっている状態を指します。
欠勤してサボるを表すのであれば、
「旷工」kuànggōng
を使うようにしてください。
本日のスラング回は以上となります。
それでは次の回でお会いしましょう!